【むちうち治療】辛かったものベスト3

交通事故

今まで交通事故やむち打ち症について書いてきましたが、今回は別の切り口でむち打ち症を知ってもらおうと思い、辛かった治療をランキング形式で書いてみることにしました。あくまでも個人の感想ですが、治療をする上で心構えをするのには助かるかなと思っています。

こんな人におすすめの記事です!

・むちうち治療に興味がある方

・今後むちうち治療の予定がある方

・ご家族や知り合いにむち打ち治療中の方がいる方

Contents

むち打ち治療とは?

むち打ちとは?

むち打ちの正式名称は「外傷性頚部症候群」と言います。体が強い衝撃を受けたことにより首がしなり、その事を起因とする様々な症状のことを称したものです。

首が鞭のようにしなるという不自然な力がかかることにより、頸椎や首の捻挫などを引き起こすことが原因で起きます。ただの首や頸椎など重要な神経が集まる部分の捻挫のため、それによって神経を傷つけ損傷することによってしびれや痛みなど多くの症状を引き起こします。

医療社団法人 幸祥会

代表的な治療

むち打ちの症状は多岐に渡るので、治療法はそれらの症状に合わせたものになります。

一般的に「急性期」と言われる負傷した最初の頃は痛みのある部分を冷やしたり、安静にするなど炎症を抑えることから始まります。

その後、リハビリを通じて体を動かしたり、薬やブロック治療を通じて痛みのコントロールをするようになります。

辛かったむちうち治療ベスト3

高周波熱凝固法

高周波熱凝固とは針先から高周波電流を流し、米粒程度の範囲を80℃程度の熱で凝固して痛みの信号を遮断するものです。

きし整形外科内科HP

簡単に言うと、痛みの原因になっている神経を高周波電流で焼くという治療です。これだけ聞くと痛そうですよね。実は高周波電流で神経を焼く時は麻酔をしているので痛くありません。ジワっと熱くなる程度。

でも痛みの原因の神経を探す時が本当に辛いんです。高周波熱凝固法はレントゲン室でレントゲンを見ながら行うのですが、レントゲンでも神経は映りません。そこで電気刺激を与えて神経を探していきます。

もちろんこの辺にあるだろうと大体予測してやってはくださるのですが、そんな教科書通りになっていないのが体。私の場合はけっこう探しました。針を刺し、刺激を与えを繰り返して狙い目の神経を探します。

そして刺激に体が反応しなければいけないので、もちろんそこに麻酔をかけるわけにいかないのです。つまり針先が神経に必ず触れなければ成立しないこの治療法。針先に神経が当たった瞬間は本当に痛い!ビリッと電気が走ります。

よく漫画で電流が走る時に全身がビッと伸びる絵があるとおもうのですが、まさにアレです。

私の場合は1回に3か所程度。これを数週間かけて何回か行いました。個人的には痛みには強いタイプだと思うのですが(今までお世話になってきた先生方にもよく言われます)、この時ばかりは痛みのあまり心が折れました。

硬膜外ブロック(エピ)

昔はよくむちうち治療に使われていた「硬膜外ブロック」ですが、現在はあまり使われていません。ただ私の場合は、事故からかなり経過いていたこともあり、この治療法が合うのではなかと提案されました。

硬膜外ブロックとは名前の通り、硬膜外腔に入れるブロック注射の事です。背骨の中にはたくさんの神経が通っているのですが、それを「脊髄」と呼びます。脊髄を守るためにいくつかの膜が全体を覆っています。その1番外側の膜が「硬膜」です。硬膜外腔は「硬膜」の後ろ部分にあります。

上の図にあるように針を使って硬膜外腔部分にカテーテルを留置して、持続的に麻酔薬などを入れます。私は1日に5回薬を入れていました。

むちうちなどの痛みの場合、神経周辺に痛みの「発生物質」が貯まると言われており、硬膜外ブロックは持続的に麻酔薬を流すことでその発生物質を流すことが期待されています。

カテーテルを入れてしまえば、薬を注入する時も痛みはありません。むしろずっと麻酔が効いているような状態になるので、首や肩、背中周りの痛みは軽減されました。ただこのカテーテルを入れる時が本当に激痛。

針を刺すところには表面麻酔をするのでたいした痛みではないのですが、硬膜外腔は神経にかなり近い部分になるので針が硬膜外腔に近づくと声にならない程の痛みが‼‼‼

カテーテルが入ってくるのを背中に感じながら、痛みが酷くて暴れました。看護師さんに押さえつけられ、声にもならない声で叫びながら泣きました。あの痛みは今思い出しても恐ろしいです。

男の人の場合、看護師さん2人で押さえつけることも多いらしいですよ。オペ室の看護師さんが教えてくれました。

硬膜外ブロックが入っている間はお風呂に入ることはできません。感染のリスクがあるからです。私は2か月カテーテルが入っていたので、入院して3か月目にお風呂に入れた時はとても嬉しかったですね。

投薬調整

むち打ち治療に使われる薬はたくさんあります。

むち打ちでよく使われる薬

  • 痛み止め(ロキソニン、ボルタレン、セレコックスなど)
  • 神経痛(トラムセット、リリカなど)
  • 吐き気止め(プリンペラン、ナウゼリンなど)
  • 胃薬(ムコスタなど)
  • 入眠剤(マイスリー、レンドルミンなど)
  • 漢方薬
  • 外用薬(湿布、テープなど)

これはむち打ちで使われる薬の代表です。出ている症状に合わせて処方される種類も数も違います。そして人に対して合うも合わないも試してみるしかありません。

私も本当に沢山の種類を飲みました。一番多かった時は6~7種類飲んでいたと思います。中には強い吐き気やめまいをともなう薬もありました。

一番辛かったのは「トラムセット」ですかね。

飲んでしばらくは床が波打ってるように見えて、気持ち悪く、まっすぐ歩くことすらできませんでした。

むち打ち治療には精神科で使われるお薬も多いです。中には依存性の高いお薬もあり、止めるために数量調整しなければいけません。私はむち打ちの治療が7年以上かかったこともあり、その間には子どもを産みたいと思い、投薬調整をしたことがあります。

長期間飲んでいた薬を止めることは、想像以上に大変でした。同じだけの痛みがある中で薬が減るということは体の痛みは強くなります。それをどこまで我慢できるかどうかを試していくような作業です。

また入眠剤などは依存性が強くて、入眠剤なしで眠れるようになるまではかなり時間がかかりました。

乗り越えたからこそ共有できる情報もあります

私は今2度目の事故の治療中です。ブロック注射や投薬治療が続いています。これまでの治療を振り返って、辛いことも痛いことも多かったです。でもこうやって情報を共有して、誰か同じように治療を頑張っている人やそのご家族の何かの助けになることができるとしたら、これも良い経験になったのではないかと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました