これからシリーズで実際に事故に遭った時の事を書いていこうと思います。どんな事故で、どんな痛みがあって、どんな治療をしてきたのか覚えている範囲でできるだけ詳しく書いていきます。同じような痛みを持ってる誰かのために少しでも役に立てばうれしいです。
私は当時、ショッピングモール内にある宝石店の販売員でした。元々は違う支店で働いていたのですが、もっと盛り上げてほしい店舗があるということで転属し、家から車で2時間近くかけて通っていました。(辞令から2週間での移動だったので引っ越し先を決める時間がなかったんです。)
シフト制で早番だと家を7時には出て、遅番だと帰りが23時頃だったので、シフトによっては5時間寝られるかどうか…今考えるとヘトヘトだったなと思います。25歳くらいだったのでできたのかなと(笑)
事故をした日は、年に数回あるイベントにお客様を呼ぶために以前、働いていた店舗に出勤する予定でした。12月のとても寒い日で、バタバタと家を出ました。
お店までは車で15分程の距離。混雑を避けて、裏道から出勤しました。1台すれ違った後の交差点。交差点というより十字路くらいの場所で停止線はありません。ミラーを確認しつつ、そのまま進入しました。
交差点を抜けるかなと思うくらいの時、いきなり「ドーーーーーーン!!!」と音がしたのと同時に、後ろに車が引きずられる感覚の後、グラグラと目の前の景色が揺れたと思ったら車が横転していました。
後日、警察から聞いた話では相手の車はブレーキを踏むことなく、私の車の左後輪部につっこんできたようです。本来、車は右側へ飛ばされて終わりだったはずでしたが、不運にも車の右部分に電柱があり、ぶつかった車の逃げ場がなく、運転席側が上になる形で横転したとのことでした。
私はシートベルトで宙ぶらりんになった状態で、一瞬放心しました。「やっちゃった。」私からは相手の車が全く見えておらず、てっきり道路が凍っていて滑ったのかと思ったのです。
ご親切にも周りの住人の方々が出てきてくださり、男性2人がかりで運転席のドアを開け体を持ち上げる形で車から出してくれた気がします。その後、同じ方々が呼んでいてくれた救急車に歩いて乗り込みました。
大破した車はそこに置いたまま、救急車で近くの病院に運ばれました。救急車の中では身元確認や希望の病院などを聞かれました。ここで病院を指定しなかったのが大きな間違いだったと気付くのはもう少し後のお話なんですが…
この病院は指定した方がいい!という話は別の記事で詳しく書いたのでこちらをご覧くださいね。
捻挫して足首は痛かったものの、幸い骨折したような箇所はありませんでした。ただ飛んできたフロントガラスの破片で顔からは出血していて、恐らく車体にぶつけたであろう右半身は肩から太ももまで真っ黒になっていました。
車イスに乗って入院手続きを待っている間、携帯電話で職場、保険会社、そして家族に連絡を取りました。気が動転していたのでほとんど痛みは感じなかったですが、心臓だけがドキドキして止まりませんでした。そしてこれからどうなるんだろうという漠然とした不安だけがあったような気がします。
次の記事では入院した夜のことから書いていきますね。
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